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あほ犬日記 blog


by ahoinu_diary

10/2(日)

夕べは最後になって、よせばいいのにスコッチなんかを飲んでしまった。いつもと違う感じの二日酔いで起きると、カミさんが「すき焼き作ったよぉ」とニコニコしている。よし、食ってやると、すき焼きをパクパク。食い終わったら、腹が痛くなってトイレへ駆け込む。中でうずくまっていると、だんだん冷や汗が出てきて、両手がしびれる。寒気がして動けなくなってしまった。「あんた、顔が真っ青だねぇ。行ってきまぁす」といってカミさんが仕事に出かけた後、フゥフゥと苦しんでいて、遂にリハーサルには行けずじまい。申し訳ないことをしてしまった。
 この日のライブは、森野桂一郎ブルースセッション[横山一明(g)チャビー小林(g)村上聡志(b)佳代子(ds)]/バレーボールズ/外村伸二[松井宏(harp)みかん(fiddle)船戸博史(b)片平全俊(ds)]の3本立て。6時に始まって4時間の長丁場である。体調最悪だったが、少し飲めばなんとかなるかなと、ごく薄い焼酎水割りをチビチビと飲んで出番を待つ。
 森野は、名古屋にいたハーピストだが、何年か前に本業の方で香港へ転勤になってしまい、それ以来帰ってくるたびに名古屋でセッションをやる。香港でも向こうのクラブへ出入りして、ブルースをやっているらしいのだが、ブルースが好きで音楽をやっている人というのは、全然いないのだそうだ。いそうなのにね。この日のセットは、彼が帰ってくるたびにやっているメンバーで、なかなかいい感じ。カヨちゃんのドラムは、曲によってすごくスイングする瞬間がある。あの感じが曲の一拍目からポーンと出てくると格好いいのだが・・・。
 続く外村君は、昔京都にいて、松井や倉本なんかの仲間。今は実家の伊勢で喫茶店をやっている。シンガーソングライター無骨でロマンチックな曲を丁寧に歌う。久しぶりに新しいCDを出したので、そのレコーディングメンバーでやってきてくれた。この頃になると、焼酎も3杯目にかかり、少し麻痺してきて、ステージに声をかけながらちょっと発声練習しちゃうもんね。
 バレーボールズでは、歌うとさすがに冷や汗が出て、体調がいいとは言えなかったが、酔っぱらったお客さんの声援に後押しされて、なんとか楽しくやれた。
 しかし、ブルースという音楽は、演奏中に客がガヤガヤしていても、全然気になりませんね。隣のヤツとペラペラ喋って、別にちゃんと聞いてるわけじゃないのに、ギターがギュイ〜ンとか弾くと、「イェ〜ッ」なんちゃんって調子いいったらありゃしねぇ。どちらかというと、シ〜ンと聞いてる方が、なんだか変です。一週間工場や農作業で働いて、手にした小銭で週末に飲む、その時ジュークジョイントや場末のクラブでやってるのがブルースだったわけで、「音楽鑑賞」なんてのとは、全然違う成り立ち方なんだよね。ジャズだって都会の音楽ではあるけれどあんまり変わんないとこがある。キャノンボール・アダレイのライブ盤なんて、客はただとなりの女の尻撫でるのに必死ってな感じだもんなぁ。
by ahoinu_diary | 2011-10-13 16:50 | 2011.10