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あほ犬日記 blog


by ahoinu_diary

2/14(木)

夕方、横山、エレナと待ち合わせ。横山が見つけてきた大曽根の餃子屋へ行く。「丸銀商店」という昔から有る金物屋が、店じまいをしたと思ったら、ある日いきなり「餃子の店・丸銀」に変身したのだという。中では、先日まで電動工具を売っていたオヤジが餃子を焼いているらしい。とにかく、面白いから一緒に行こうと横山が言うのだ。店の前には、思ったよりも立派な看板が有って、「餃子の店・丸銀」と書いてあるのだが、その隣には、「大工道具・電動工具・刃物研ぎ」などと書いた古い看板も残ったままだ。未練が有るのか!中に入ると、いかにも急ごしらえの内装で、たぶんお客さんだった大工さんに頼んで、一番安い方法で作ってもらったのが丸わかりである。テーブルの板は、どこかの廃物で、何かの看板だったらしき文字が残っている。上からペンキを塗ろうとも思わなかったのかなぁ。カウンター上の壁は、石膏ボードそのままで、壁紙も貼ってなければ色も付いていない。メニューくらい貼ってもいいのに・・・。壁には内装用の板が張ってあるが、あとちょっとで張り終えるところで終わってしまっている。これはたぶん、大工が他の現場のあまりで作ったのだが、ちょっと材料が足らなかったんだろうな。あれこれチェックしているうちに、だんだんこの店が好きになった来ちゃったぞ。すがすがしい無頓着さなのだ。
 横山は、入ってすぐに、餃子を6人前とビールを2本注文する。餃子は一人前6個で180円、ビールは大瓶で500円である。20分くらい経ってビールを飲み干してしまい、追加注文をしても、まだ餃子は出てこない。さして忙しそうではないのだが、水商売をやり慣れていないので、要領を得ないのだ。オヤジさんは、黙々と働いているのだが、餃子は出てこない。ビールで腹がガバガバになりながら、なんだかおかしくなってきて、3人でクスクス笑ってしまった。店にはおかみさんもいる。60過ぎくらいの(たぶん)夫婦二人でやっているのだが、そのおかみさんも要領を得ない感じで、髪の毛なんかボワボワにほつれちゃって、なんだか大変そう。スマイル接客なんてもんとは、ほど遠い。が・・・頑張れっ!!30分近く経って出てきた餃子は、ややっ!薄味でパリッと旨いじゃないですか。おいしくなるよう、一生懸命気を遣って焼いたのがよくわかる。うれしいなぁ。うまいなぁ。180円だぜっ!
 ビールで、おしっこがしたくなって、トイレの場所を訊くと、カウンターの中を通って奥だという。急ごしらえで、無理矢理飲食店にしたので、どうにもうまく配置できなかったんですな。どこかで同じような経験をしたなぁ、と思い出したら、北京で入った「家常菜館」と書いてある店だった。『何処、厠』と書いた紙を見せたら、ハハハと笑って、調理場の奥にあるトイレへ案内されたのだ。ま、丸銀のトイレには、ちゃんとドアが付いてたけどね。
 店の奥の棚には、金物屋時代の立派な木の看板が飾ってあった。やっぱり未練は有るみたい。僕は、初めての店で飲むときに、焼酎一杯の量を確かめるクセがある。だからロックを注文する。ちゃんとした本格芋焼酎が、たぶん120ccくらいは入っていて350円。うん、うん。大合格なのじゃ。他のメニューはと言うと、チャーハンが350円。別のテーブルに出てきたのを見た限り、二人で食えるほど量がある。エレナは、刺身盛り400円というのに反応して、頭の中が「?」で一杯になっている。「玉子焼き・のり付き 250円」というのは、どんな状態の物が出てくるんだろう。「玉子焼き丼 280円」!!!となると、想像もつかんぞ!チャーハンは350円、煮魚が500円。どうも、店のおやしが好きな物だけ出しているような気がするなぁ。普通の紙切れに、落書きみたいな字で書いてあるメニューには、他にも何品か載っていて、「鶏肝の煮付け 300円」と「冷や奴 200円」を頼んだ。3人で酔っぱらって5000円足らずは、安い!!満足じゃぁ!
 あ、そうそう。丸銀にも置いてあって、横山とエレナに読ませたのだが、今、「ビッグ・コミック」で、「こまわり君」が短期集中連載中なの知ってますか?この前、ミチロウさんが、読み捨てていったのを読んで、ゲラゲラ笑ったのですが、山上たつひこ、復活してまっせ!「こまわり君」は、42歳の爆裂変態サラリーマンになってます。必見なのじゃぁ。
by ahoinu_diary | 2008-02-22 17:21 | 2008.2