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あほ犬日記 blog


by ahoinu_diary

7/20(月)

テレビのニュース観ていたら、シンクロナイズド・スイミングをやっていた。そんなに興味があるわけではないので、なにげに観ていただけなのだが、スペインの女性選手のソロにびっくり。なんと!オーティス・レディングの「I've Loving you too long」で、演技しているのです!!これは、合うわないと思うぞっ!ちょっと、違うんじゃないかなぁ。確かにバラードではあるけれど、流れるような優美さは感じられず、むしろゴツゴツとしたムキ出しの岩のような歌と、質実剛健、一石親父の代表のようなMG'sの演奏だ。ドラムはアル。ジャクソンでっせ!だいたいオーティス・レディングという人は、何を歌っても哀愁や寂寥感が漂ってしまう人で、「Happy Song」という曲ですら、どこか淋しげでなのある。そんな人の歌と、たとえ水中はどんなに苦しくとも、満面の笑顔で演技をしなければならないシンクロとは、どうもそぐわないのではないか。
 と、ここまで書いて、変なことを思いついてしまった。もし、テレビの画面がにこやかな水上のの演技でなく、ビラビラと必死で暴れている水中の両足、両手を映していたら、オーティスの音楽はどう聞こえたであろうか。案外とってもシンクロナイズしたかもしれないな。これは、オーティスの音楽を理解するにあたって、とても示唆的な映像になるかもしれない。なんちゃって・・・。
 それにしても、あの女性選手は、オーティス・レディングのファンなのだろうか。だとしたら、彼女は外見上見える音楽と演技の整合性よりも、水面下では激しい肉体的ストレスを感じながら、優雅に笑わねばならない自分自身の内面と、オーティスの歌を重ねていたのかもしれない。だとしたら納得ではあるが、点数はもらえませんわな。多分、深読みしすぎですが・・・。
by ahoinu_diary | 2009-08-12 22:01 | 2009.7