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あほ犬日記 blog


by ahoinu_diary

10/25(日)

夕方美容院へ行って、その美容師の仲間達と夜、待ち合わせて飲む約束をする。友人の一人が、最近店を開いたので、そこへ行った返りにTOKUZOへ寄ってくれるという。11時くらいにやってきた一行の中に、その店主もいて、30過ぎくらいの、さわやかな青年であった。どんな店なのかと聞けば、焼きそば屋だという。
 少し前に、僕は焼きそば食いたくて、あちこちで食べてみたのだが、どうにも僕の思うような理想の焼きそばがない。あんかけの五目焼きそばで、うまいのは有る。ピカイチのも、麒麟楼のもとてもうまい。だが、麺と具を炒めて作る焼きそばで、なかなか美味しいのに当たらないのだ。中華料理店で食べる、いわゆる上海焼きそばという奴は、水分が多くてまるで腰のない出来上がりになっていることが多いですな。あれはいけません。あれなら日本の鉄板焼きそばの方が、全然うまいぜ。と思っていたのだ。
 焼きそば屋をやっている彼にそんなことを話し始めると、向こうも話に乗ってきて、話はコアな焼きそば談義になってきた。その男も、焼きそばには並々ならぬこだわりがあるのだという。どのような焼きそばがうまいのかを、かなり追求しているのだ。焼きそば屋を開店するにあたり、まず、彼は製麺工場へ出向いた。製麺工場には、得三の1.5倍ほどの広さの、商品開発所があり、覚醒剤以外のあらゆる粉が並べてあって、その場で調合し、茹でて試食してみることが出来る要になっているのだという。そこで、何日間か通って色々調合してみて作った麺を特注で注文しているのだそうである。太麺らしい。蒸しているのかと尋ねると、茹でているという。太いゆで麺か、なるほど。ソースは市販のウスターソースふぁが、カゴメではないらしい。店にはつまみもあって、飲めるようにはなっているのだが、呑み屋みたいにはしたくないのだという。あくまで「焼きそば屋」でありたいのだそうだ。
 ラーメンや蕎麦、うどんには、こだわった専門店がある。麺はもちろんスープや出汁にもだわり、その店独自の味で勝負する。ところが、焼きそばでそんな店はいままで無かったではないか。中華料理屋が、ウチの焼きそばは他と違うよ、というのは有るかもしれないが、専門店は無かった。焼きそばに命をかける彼の店は、ひょっとしたら世界初の『焼きそば専門店』なのではないか。こりゃ、行ってみなけりゃなりませぬ。近々絶対に行ってみるので、報告するぜ。
 名前は『バソキヤ』、環状線から曙通りを西に入ってすぐの左側です。
by ahoinu_diary | 2009-11-14 16:00 | 2009.10