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あほ犬日記 blog


by ahoinu_diary

6/13(日)

昨日、今日は『山内雄喜 HAWAIIAN Meeting in NAGOYA』の2DAYS。山内雄喜/檜山宣宏/TAEKO/羽賀雄二/Shintaro/安藤伸/スラックキー・マーティー。
3ステージ有るのだが、それぞれ違った内容でやるという、欲張りな企画だ。いつも一緒に演奏しているメンバーではなく、東京、名古屋、京都から集まった人達が、今回のリハーサルだけでやることを考えると、2日で3ステージは、ちと無茶ではないかと思うのだが、ハワイアンという世界は、独特の成熟の仕方をしており、それが出来てしまう。まず。曲順が決まっていないし、やる曲を全部リハーサルでやるわけでもない。暗黙の了解としてハワイアンのミュージシャンなら演奏できてしまうスタンダードな曲がいっぱいあるのだ。曲名だけでなく、「誰々のバージョンで・・・」と言って曲が始まることもある。みんな何曲くらい知ってるんだろうか。安藤伸に聞いてみたら、山内さんや檜山さんなんかは、何千曲も知っているはずだという。いくら楽器が達者でも、ジャズミュージシャンが、この中に入って演奏するというのは、とうてい無理なわけだ。う〜ん。
 山内さんは日本の第一人者で、言わずもがななのだが、檜山さん夫妻が、さすがに誰にも寄っかからず、まっすぐ立った演奏をする。若手のShintaro君という人を初めて聞いたが、名古屋の若手でこんな人がいたのかと驚いた。ウクレレやギターを弾きながら、ファルセットを駆使した歌をうたうのだが、大変頼もしい。若い人がいるというのが嬉しいではないか。応援したくなっちゃうな。
 最後の3rdステージは「ダカインサウンド」といわれるハワイアン。僕はこの名を今回初めて聞いた。60年代から70年代にかけて、どんどん西洋化されていくハワイにあって、にわかに伝統文化ルネッサンスが巻き起こった。一番知られている名前では、ギャビー・パピヌイなんかがその代表なのだが、そのサウンドのことを「ダカインサウンド」と言うらしい。京都から来たスラックキー・マーティーさん夫妻と山内さんによる、奥は深いが、シンプルで人なつっこい裏庭ミュージックは、僕的に今回のハイライトであった。
 この企画は今回で2回目なのだが、ハワイアン・ファン以外の人にもその魅力が伝わるという点では、昨年より、グッとグレードを増したような気がする。来年にさらなる期待!!
 以前、キューバ音楽のライブで動いたときにも、痛切に感じたことなのだが、サルサ・ダンスをやっている人達や、フラをやっている人達の多くが、いま自分たちが踊っている音楽に対する興味を持っていないという事実に唖然とする。音楽自体のダイナミズムに興味を持たずに、自分達が踊っていることだけに興味があるなんていう話は、とてもいびつで、ぞぞ毛が立つほど気色が悪い。
by ahoinu_diary | 2010-06-28 22:16 | 2010.6