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あほ犬日記 blog


by ahoinu_diary

6/22(火)

昼に「ザ・ウォーカー」を観に行く。人類崩壊後の荒れ果て、秩序もなくなった土地を、一人の男が、地球に一冊だけ残された分厚い本を持って、ただひたすら西へと歩き続ける。その本は、人類を滅ぼした原因となるもので、戦後すべて焼き払われたのだが、実は人類再生のための本ともなる。ということで、ウォーカーが何を持って歩いているかは、すぐに察しがついちゃうんですな。こりゃ、苦手分野だな、まいったな。と思っていたのだが、なんの、なんの。映像感覚もアクションも面白く、充分堪能しました。そして、やっぱりデンゼル・ワシントンは、重厚です。そのデンゼル、i-podかなんかで聴いてる音楽が、のっけからアル・グリーン!!!アクションは、座頭市とマカロニ・ウエスタン。最後にたどり着くところは、大昔クリント・イーストウッドが逃げ出したところ。あちこちにちりばめられたオマージュは、僕が知らない所にもいっぱいあるに違いない。ヒューズ兄弟、やりましたっ!!
 双子の黒人映画監督ヒューズ兄弟のデビュー作は93年の「Menace To Society」で、若干20歳そこそこだった。90年代に入って、にわかに巻き起こった黒人若手監督による、ブラックコミュニティ・ムーヴィー、「ストレート・アウト・オブ・ブルックリン」「ボーイズ’ン・ザ・フッド」「ジュース」等と前後して、「ポケットいっぱいの涙」という、まことにファックな邦題で日本公開もされたのだが、名古屋公開が無くて、僕はサントラを出していたレコード会社の知り合いを脅して、サンプル・ビデオを見せて貰った。16ミリなんだと思うが、暗い画面の一見出口のない話の中に、鋭い若さと勢いを感じて、「こいつらは新しいなぁ!!」 とワクワクしたのだった。
 彼らは17年のキャリアがあるのだが、劇場用映画は4本しか撮っていない。全部観てるけど、今回の復帰作は素晴しかったなぁ。早く次回作が観たい!!
 夜は、Ettのさゆりちゃんと呑みに行く。ウコンを飲みわすれて、ラブリーですでに意識が無いのだが、大丈夫だったかなぁ。
by ahoinu_diary | 2010-07-03 22:01 | 2010.6