人気ブログランキング | 話題のタグを見る

あほ犬日記 blog


by ahoinu_diary

7/2(金)

TOKUZOの一筋東側にある、とても美味い小料理屋の「加納」が45周年をやっていて、飲み物半額なので、息子達と呑みに行く。
 息子は32歳で、大学で研究をしている。娘は25歳で、いわゆるOLである。聞くところによると、世間には「俺は、お前をそんな娘に育てた憶えはないっ!」と言って、子をたしなめる親というのがよくいるらしいが、僕の場合は、もっとシンプルに「俺は、お前を・・・育てた憶えがない」、ということになる。なんともはや、しょうもない親ではあるが、哀しいかな子は親を選べないのであった。
 その子供達と、ここ数年、時々一緒に飲みに行ったりすることがあり、こちらとしては、せめてもの償いとばかりに、飲み代くらいは奢ってみせて、親面こいたりするのだが、負い目があるせいか、20年近く他人同様であったせいか、最初はどうにも落ち着きが悪かった。この頃、やっと慣れてきて、変な堅さがとれてきたのだが、まぁ、向こうも向こうで慣れたのだろうとは思う。
 親子とはいうけれど、男親というのは、自らの股間からニョッキリ子供が出てくるわけでもなく、特に離れて暮らしていると、母親のような確かな所有感みたいな感情は無いと思う。よく世間で言われる、「切っても切れない血のつながり」なんてものとは、ちょっと違う感情で、僕は子供達と付き合っている。実は、息子は、前妻の連れ子なので、生物学的には親子ではないのだが、まず、そんな彼が僕のことを父親扱いしてくれて、娘もそうなったという経過がある。僕は、そのことが随分と嬉しくて、ぎこちないながらも、なにか出来ないかと思ったのだった。そうなのだ、僕は、子供達に親にしてもらったのである。
 その子供達だが、そろそろ結婚という話が出てきていて、なかなかに話が面白い。結婚は人生の節目っちゃぁ、節目であるし、二回も三回も繰り返すことを前提にするものではないだろう。それに関しては、親の背中に目をつむって、子は育たねばならぬというわけだ。
 いやぁ、親が親だと子供達は大変なのである。そんな中、親であろうとする僕は、どうすりゃいいのかな、と思う。
by ahoinu_diary | 2010-07-08 22:08 | 2010.7