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あほ犬日記 blog


by ahoinu_diary

7/6(火)

NHKへ抗議の電話が殺到していて、名古屋場所を放送するなという人が70%くらいいるから、放送は見合わせるという。なにか附に落ちない。だいたい、相撲中継の視聴率なんて元々10%くらいしか無いだろう。10パーセントの人が喜ぶからやっていたわけだ。その10%が抗議しているのなら話はわかるが、たぶん抗議しているのは今までその時間帯に相撲を観ていなかった人達がほとんどだと思う。このことはちゃんと調査しないといけない。観てもいなかったヤツらに、相撲中継を楽しみに生きている老人の喜びを奪う権利があるんかいな。良識ぶったクレーマーは、本当にタチが悪い。何様のつもりじゃ。
 ちょっと前、昼のワイドショーに竜虎が出ていて、「元々相撲と暴力団は、地方巡業等を通じて、関係は深かったのではないか」と訊かれ、一瞬たじろいだ後「いや、ヤクザと暴力団は違うんです」と、訳のわからんことを言って、スタジオ中を放送事故のように黙らせてしまったのをみた。僕が子供の頃は、みんな相撲とヤクザは、あたりまえに関係有ると思っていなかったか。相撲に限らず、歌謡曲・プロレス・ボクシング、おおよそ興業と名の付くモノは、ヤクザ絡みの仕事というのが常識だったと思う。
 力士も、大学出の人なんてほとんどいなくて、中学校で体がでかく暴れ者で手に負えない、おまけに家が貧乏だし、相撲部屋にお世話になるなんていう例も多かったと思う。もっと昔、明治以前は、芸能も相撲も、社会からはみ出してしまった人達が行くところであったという話はよくきくことだ。相撲興業も、そうした異形の者に対する畏怖と憧れ、はみだし者に対する見下した目線などが交錯する見せ物的要素が強かったはずだ。
 力士なんてのは、常識では考えられない存在だから見に行くわけで、散々それを喜んでおいた挙げ句、賭博をやったくらいで「常識が無い」などと言って良識を振り回すのは、そちらこそ非常識というものだ。
by ahoinu_diary | 2010-07-08 22:09 | 2010.7