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10/31(日)

田村学の最後の出勤日だというので、深夜に「なんや」へ呑みにい行くと、ボブ・スリーヴァがいて、色んな話。今は無き「コンボ」という、なんとも素晴らしいジャズバーがあって、ボブは時々通っていた。僕も何回か行ったことが有るが、昭和29年オープンというその雰囲気は、レトロなどというのとは全く違う時限の歴史を醸しだし、重厚なんだか人なつこいんだか、何とも言えぬ落ち着きを感じる店だった。ターンテーブルには、50年代60年代の原盤レコードが、惜しげもなく次から次へと乗っかって、プチプチというキズ音と共に、まこと柔らかく膨らみのある低音を聴かせる。カウンターの中には、その店の存在感に負けず劣らぬオバサンがいて、「貴方の座っているその席は、昔ミンガスさんが座ったところよ」と言ったりして、椅子からずり落ちるのであった。
 ボブが、そこのママに昔の写真を見せて貰ったことがあるらしく、その写真集を出せないかと言う。ボブ曰く、戦後の日本とジャズの関係には凄く特殊なものを感じるのだそうだ。「コンボ」の写真は、その時代の、日本人・進駐軍・日米のミュージシャン達が交錯する、すごく魅力的なものなのだと思う。何とかならんかな。早くしないと、その時代の証言者達がいなくなってしまう。
by ahoinu_diary | 2010-11-04 17:40 | 2010.10