人気ブログランキング | 話題のタグを見る

あほ犬日記 blog


by ahoinu_diary

12/19(水)

寒い!!週末はモット寒くなるとのこと。24日の餅つきが寒いなぁ!!!そういえば、全日の23日は、渡辺のりお親子がガスビル前で演奏するらしい。外でまともにギターなんか弾けるかなぁ・・・。
 昨日の夜は、淋しそうなクワットの加藤を無視して、酒を飲まずに帰った。そして、見逃していた映画「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」を観た。違うんだよねぇ。これでは、少なくとも黒人は納得しないと思うな。昔、映画館で「カラーパープル」を観たときも、僕は自分のことを置いておいて、怒りや憤りを憶えたのだったが、25年以上前経った今も、なにも変わってはいないと思わされるのだった。その気分の悪さを説明しようとすると、「遠く日本でノホホンと眺めている日本人が何を勝手にほざいているのか」ということになって、いささか居心地が悪いのだが、黒人映画、黒人映画と騒いでいる者としては、やはりアカデミーを騒がせた本作について、思ったことを言っておかなきゃなということで、ちょっと頑張ってみる。
 リベラルな白人ライターを主人公に物語が進むのにまず違和感を覚える。白人ライターはメイド達と気持ちが繋がったと思っているし、そのように描いてあるが、実際はどうなんだろう。リベラルな白人が思っている黒人社会と、実際の黒人達の感情とは月とすっぽんで、それは今も変わらないし、遠く離れた日本の僕などには到底判らないことだ。J・H・グリフィン「私のように黒い夜」というルポタージュを読んでみるとその辺のことはよく判る。そんな根の浅い問題じゃないのだ。そこを押さえてないので、現在に問題意識が繋がってこないんじゃないかな。「今もまだ現在進行形の問題である」という部分が、切り捨てられていて気分が悪い。そして、映画を観た多くの白人が、その白人ライターに感情移入をしているだろうことは容易に想像がつく。結局、差別した側が、人種差別を描くのは相当難しいと言わざるおえないな。
 ついでだが、メアリーJブライジの主題曲も、説得力無かった。表面的な人生賛歌そうろうになってしまう。この曲にリアリティーを持たせ得るのは、アレサやグラディスといったクラスの歌手じゃないと・・・。
 あっ・・・。楽しめない映画じゃないですよ。きっと普通にはいい映画です。女優陣の演技は素晴らしいです。ヴィオラ・デイヴィスとオクタヴィア・スペンサー、そしてシシリー・タイソン!!80歳手前くらいだけど、凄い目。シシリー・タイソン観れただけでも僕は満足です。
by ahoinu_diary | 2012-12-22 23:26 | 2012.12