人気ブログランキング | 話題のタグを見る

あほ犬日記 blog


by ahoinu_diary

9/1(金)

得三を始めてから5〜6年、忙しさに追われて余裕のない日々を暮らしておりまして、ある日ふと気づいたら「なんと、昨日は開店記念日だったんですねぇ。」と言って臼井と大笑いしたのが4年前のこと。その時、来年からは開店記念日は、なにか特別な企画を練ろうと考えた。一回目はキレのいいリズムで、とても驚いた「54−71」。ワンマンをやったことがないと言うので、ワンマンで90分のステージをお願いした。2回目は、名古屋のホープ「赤門」のこれまた初ワンマン。「赤門デラックス」と称して多数のゲストも入ったステージ。
 そして今回は、「三上寛・大友良英・船戸博史・森山威男」という前代未聞の組み合わせだ。判る人なら判る、この組み合わせ大きな魅力と危うさ。モダーンレコードの人は、「すごくいいか、全然ダメかどっちかだな。」と言っていたらしい。僕も始まるまでどうなるか不安。大友さんも同じだったらしい。店に行くと、セッティングをやっていて、少し買い物に出てその後リハーサルを見ようと思い、そそくさと帰ってきたら、すでにリハーサルは終了していた。どうやら、サウンドチェックのみということだったらしい。歌があるのでフリーとはいえないが、一切打ち合わせ無しの、即興勝負と言うことになる。まぁ、寛さんが、コード譜持ってきてみんなに配ってる姿はどう考えても浮かんでこないのだが・・・。さて、いい感じで埋まった客席に期待混じりの緊張感が漂う中、ワンステージ目は、探り合いながらも挑発し合ってテンションを上げていく。休憩を挟んでセカンドステージは、曲毎の表情が変わり、初めてとしては見事といえる絡み合いをみせ、実に充実した演奏だったと思う。個人的には、やっぱり森山さん凄いわ!もう60過ぎだし、昔のような、デタラメなパワーや鬼のような集中力を期待してはいけないが、それでもなんか全然違います。この上ないほどたっぷりとした一拍の後のトップシンバル、ドシーン!!まさに自分のタイミングだといわんばかりに見得を切る三上寛。煽る大友!地べたでうねる船戸!最後の「美術館」は、まさにロックと呼ぶにふさわしい快演であった。終わってから寛さんが「お前、今日は鼻が高いなぁ」と声をかけてくれた。そう思ってもらえるということは、寛さん自身も納得のいく演奏だと言うことだ。よかったよかった。後の祭りなのだけれど、こんなにうまくいくんだったら、僕の大好きな「オートバイの失恋」をリクエストしてみるんだった。
 なんだか、3回の得三誕生日ライブを振り返ると、僕がミュージシャンに対してプレッシャーをかけてるようなライブが多いなぁ。そして、それが楽しみで見に来るお客さん。来年はどうしよう。僕にもプレッシャーがかかるのでした。
by ahoinu_diary | 2006-09-14 19:24 | *9月の日記