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あほ犬日記 blog


by ahoinu_diary

11/1(木)

Tango Negro Trio [Juan Carlos Caceres(p) Marcelo Russillo(per)Carlos“el telo”Buschini(b)]&ドラゴンズ日本一決定戦のダブルメインイヴェントが、遂にやって来た。まいりましたねぇ。起きたときから、いてもたってもいられませんです。カセレス一行は、リハーサルから素晴らしい!!3人とも、楽譜は一切見ないのだが、次から次へレパートリーは50曲くらいはすぐにでも出来そう。期待は高まり、本番を待つ。やがて、開場という時になって、日本シリーズ第5戦の先発発表。ダルビッシュと山井である。一部では憲伸だと言っていたが、出すわきゃないじゃないですか。山井君でいけるところまでいってもらいましょう。と、その時は悠長な事を考えていたわけです。プレイボールとともに店も開場。バタバタと働いて、ライブが始まる前に上に上がって行くと、平田の犠牲フライで1対0とリードしている。カウンターにいる木島氏達に途中経過を知らせて、いざTango Negro Trioの始まりだ。今回の公演に関して、何から何までお世話になった、名古屋大学の西村さんが、カセレスの希望で、急遽通訳を務め、簡単なカセレス版タンゴ講座を挟みながら演奏は進められる。と書くと、なにやら型にはまった淡白な演奏を思い浮かべるが、とんでもない。2曲目でカセレスがいきなり歌い出した時には、全身に鳥肌が立った。ピアノはスピード感と重量感が、ものの見事に共存して恐ろしく説得力がある。パーカッションは、2〜3人でやることを一人でやってしまうのだが、小器用なイメージは全くなく、プリミティブなグルーヴを作り出す。扇の要でベースは二人の間を行き来しながら全体を演出する。といった感じか。やること、言うこと、確信に満ちている印象が強い。なんだろな、これは。人間は70過ぎるとバケモノにでもなれるのだろうか。昨日会って、「結構、普通の人じゃん」と思った俺が馬鹿だった。圧倒されて一部終了。こりゃ、二部はとんでもないことになるんじゃないかと早くも期待が高まり一人で興奮するなか、上へ上がって試合の途中経過を覗く。まったく忙しいこった。テレビを付けると8回の表が終わった所で、1対0のまま。よっしゃ、よっしゃと見ていると、ありゃぁ!画面の左上に「完全試合達成なるか」と書いてある。な・・・な・・・なにぃっ!!パーフェクトだぁっ??しばし、信じられずパソコンの速報サイトで、各イニングの詳細をみてみると、やっぱり各回きれいに3人で終わっているじゃないですか。えらいこっちゃ、と興奮して下に降り、みんなに報告する。みんながギャァァァとわめいている。すぐに上がって来てテレビにくらいつく。やがて8回の裏が終わり、残すは最後の守備。まだ8時半だ。こうなったら二部の演奏が始まるまでに、パーフェクトで決めてしまえっ!と心の中で叫ぶ!リリーフ岩瀬のコール!!今度は野球で鳥肌が立つ。また下に走って「岩瀬、出したっ!」と叫んで上がって来る。さすがの岩瀬も、顔がこわばっている。二部の演奏、一曲目のカセレス・ソロが始まった時に完全試合による日本一が、決定した。日本一の興奮で、最初2曲くらい音楽がちゃんと聞こえて来なかったが、落ち着くとまたカセレスの世界に引き込まれる。演奏は徐々に熱を増してゆき、本編の最後に『Tango Negro』をやった。レコードコンサートの時に見た訳詞は、どんなだったかな。「黒いタンゴ、黒いタンゴ、彼らはカーニヴァルの太鼓の音と一緒に去って行った」みたいな歌詞だった。最後に太鼓の音を口まねで繰り返すのだが、コンサートが終わっても、そのフレーズが頭の中で回り続ける。「トロゴト・トロゴト・トロゴト・チャッチャ・・・」
 ライブが終わると、興奮したドラゴンズファンが、三々五々集まり始め、プロジェクターで映し出されたスポーツニュースや、特番で、もう一度日本一を噛み締める。そうだ!ベースのブスキーニは今日が誕生日だったんだった。用意していたバースディケーキを出して、みんなでお祝い。ライブとか関係の無いドラゴンズファンのお客さんも、何がなんだか判らないまま「ハッピーバースディ」を合唱している。まぁ、なんでも、おめでたければいいのであります!
 なんにせよ、 今年の2大ニュースが抱き合わせでやってきたような夜だった。あしたは、ちょっとゆっくりしよう!
by ahoinu_diary | 2007-11-11 17:28 | 2007.11