人気ブログランキング | 話題のタグを見る

あほ犬日記 blog


by ahoinu_diary

10/21(火)

昨日より伸ちゃんのことを思い出す。つい最近、ブルースやソウルのミュージシャンを招聘している人と飲んでいて、誰を呼びたいかと尋ねられ、ジョージ・ジャクソンと答えた。一人だけ呼んで、バックを日本で付けて回ればいいのじゃないか。そのギターに伸ちゃんを推薦したのだった。見たかったなぁ。TOKUZOのこけら落としの時も、僕は伸ちゃんにやってもらった。一緒にステージに立ったのは一回だけだったかもしれない。電話をかけてくるとき「伸ちゃんですけど」と自分をちゃん付けで呼んでいた。最初に見たのはオープンハウス。最後に見たのは、磔磔の再編ウエストロード。TOKUZOで実現できなかったのが、この秋の山岸とのデュオ・・・・・。
 ネットで伸ちゃんのブログをみつけた。

昨日は妹尾隆一郎氏の五十九回目の誕生日ライブが有った。
来年は60で還暦ということになる。
若いときに知り合った懐かしい一人など大抵は30年を越える。
これからの不安などを口にする妹尾氏だが、それはこちらも同じだ、サバイバルゲームは年と共に厳しくなっていくとすると俺や妹尾氏みたいに年輪を重ねて技を磨いて行く職人タイプのプレイヤーは技が磨かれるに連れて仕事が減るという不条理な話になる。
しかし妹尾氏は言う、「今日みたいにライブが楽しいと、ああ今日は良かった、明日は明日だよ」と思いながら時は過ぎ行く。
気持ちは20代なのだが・・・

塩次伸二は、日本で一番好きなギタリストだったかもしれない。繊細で、ワイルドで、奔放な伸ちゃんのギターを生かせるほど、日本の音楽は熟していなかったとも言える。JIROKICHIのマスターと、伸ちゃんはアメリカでやったほうがいい、と話したことがあったっけ。去年亡くなったブッチャーに、伸ちゃんは凄い、凄い、といつも言っていたら、ある日やってきたブッチャーが「塩次さんとやりましたよ」と声をかけてきた。「もっっのすごかったっです」。そう、もっっのすごかったのです。
by ahoinu_diary | 2008-10-23 17:17 | 2008.10