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あほ犬日記 blog


by ahoinu_diary

11/26(水)

深夜に家で「サラフィナの声」というビデオを観る。南アフリカで、80年代終わり頃作られたミュージカル『サラフィナ!』が、ブロード・ウェイでロングランになったときのドキュメンタリー映画だ。子供達が舞台で繰り広げる躍動感と、アパルトヘイトと言う理不尽な故郷への思いが交錯する。「最悪だし、悲しいけれど、笑っているしかしかないのだ」と語る少年の言葉に、彼らが今立っている国に30年程前生きていたブルースという音楽を思う。観ながら、舞台で、踊り唄う強靱なバネと躍動に感動して泣いた。反アパルトヘイトは、怒りではなく希望だと思える。サラフィナは、主人公の女の子の名前だが、「明るい星」という意味らしい。先日観た『ヤング@ハート』の老人コーラスグループとは雲泥の差だな。いちゃもんつけて申し訳ないが、やっぱりあの音楽のあり方には、イヤな後味が残る。
 映画のラストで、公演を終えた出演者達が、ミリアム・マケバに会うシーンが有る。ミリアム・マケバは、判りやすく言えば南アフリカの身空ひばりみたいな人で、反アペルトヘイト活動で、アメリカへ亡命していた。その後、マンデラ政権で帰国、文化大臣かなんかになる。初めて会うミリアム・マケバと抱き合いながら号泣してしまう子供達に、字幕が読めなくなってしまった。
 サラフィナは、ウーピー・ゴールドバーグの先生役で映画化されたが、いまいち。ミュージカルの『サラフィナ!』は日本にも来て、ちょうどマンデラの解放と時期が重なり、話題になったと記憶するが、残念ながら観ていない。今思えば、これは大失敗だったなぁ。ちぇっ!!
by ahoinu_diary | 2008-12-06 03:47 | 2008.11